おすすめPickUP!
家は、私たちを災害や犯罪から守ってくれるもの。安全でなければ、落ち着いて生活をすることもできません。
中古マンションを買うときには、価格や設備だけではなく「防犯」にも目を向けてみましょう。
中古マンションを購入するときは防犯に目を向けたい
中古マンションを買うときは、内装や値段だけでなく、「その中古マンションの安全性」にも注意したいところです。
基本的には、グレードが高いマンションほど安全性が高いと言えます。「築年数」は直接的には関係はありません。ただこれはあくまで「基本」ですから、実際には自分の目でその中古マンションの安全度を測ることが必要です。
中古マンション 防犯チェックリスト
ここではチェックしておきたい部分と、そのポイントについてお話します。
「エントランス」……解放されているマンションよりも、オートロックをの方が安全性は高いです。しかし、他の住人の出入りに合わせるなどして侵入することは可能ですので、過信は禁物。
「玄関の錠」…指紋認証やカードキーはコピーの作成が難しく、ピッキングもできないので安全性が高いです。また、ギザギザではなく、表面にポツポツ穴が空いているディンプルキーも効果的です。ピンシリンダーはピッキングに弱く、リスクが高いといえるでしょう。番号式の電子錠は番号を知られない限りは高い防犯性を誇りますが、入力しているところを誰かに見られると逆に危険になります。
「エレベーター」…エレベーターは危険な密室です。防犯カメラが備えられたマンションを選びましょう。また、住人でなければ動かせないタイプのものは安全性が高いです。
「管理会社」…管理人が24時間常駐しているのが望ましいと言えます。ただこれはなかなか難しいもの。しかし夜中でも連絡がとれるところを選びましょう。また、セキュリティシステムがずっと稼働しているところ、防犯カメラが多いところを選ぶのも一つの手です。
「郵便受け」……必ず鍵付きのものを。マンションの1階部分に郵便受けがあるタイプは便利ではありますが、防犯性という意味ではイマイチ。部屋のところにあるのが望ましいと言えます。ただ、「郵便受けをあけると部屋の内部が見える」という昔ながらのタイプは避けましょう。
「塀」……塀はプライバシーを守り、泥棒の侵入を阻みます。しかし一度中に入り込むと、外側からはなかなか泥棒の姿が見えなくなってしまいます。理想的なのは、竹などで組んだ塀でしょう。
「足場」……泥棒はわずかな足場でも登ってきてしまいます。エアコンの室外機などは危険ですし、排水パイプも身の軽い泥棒ならば絶好の足掛かりとなります。これらには、先のとがった突起物などを巻き付けて足を掛けられないようにしておきます。
「ヒューマンエラー」……マンション選びとは直接関係ありませんが、もっとも怖いのは「ヒューマンエラー」です。カギのかけ忘れなどがその代表例です。この「カギのかけ忘れ」は、高層階によく起こるものです。「高い階層だから大丈夫だろう」「ここまでは泥棒も入ってこないだろう」という油断して、ベランダの窓のカギを掛けないで寝てしまったりしないようにしましょう。
また、ちょっと怖い話なのですが、「中古マンション」は一つの特性を持っています。それは、「あなたや不動産業者以外にもその鍵を持っている人がいる可能性がある」ということ。そう、前の住人です。
もちろん普通の人は退去前にすべての鍵を差し出しますし、仮に引っ越し先で見つかったとしてもそのまま捨てるか不動産会社に送るかのいずれかの行動をとるでしょう。しかし悪だくみをする人の場合は、何の苦労もなくあなたの部屋に入り込めてしまうのです。
中古マンションを買ったのなら、必ず鍵を付け替えましょう。その際は上で話した「防犯性の高い鍵」にするとよいですね。